【完】幼なじみは最強不良。〜special story〜

聖愛 「少しは自分のこと大切に扱いなさい」


あたしは呆れながらも、顔色の悪い翔の頭を撫でた。


すると翔はその手を掴み、グイッと引き寄せた。


翔 「ここ来て?」


聖愛 「はっ!?///」


翔 「お願い…。何か心細いから…」


いつも明るく笑顔の翔。


あたしたちにさえ、弱った顔なんて滅多に見せないのに、今日はひどく辛そうだ。


聖愛 「澪人たちが戻ってきたらどうすんの…」


問題はそこなんだよ…。


澪人に見られたら…ただ事じゃ済まない。


しかもあれくらいの族なら、あいつらは簡単に決着をつけられる。


翔 「俺が殴られる。土下座でも何でもするよ…」