【完】幼なじみは最強不良。〜special story〜

でも俺は聖愛をギュッと抱き締めた。


尚輝 「なぁ、聖愛…?」


聖愛 「…何?」


言いかけて俺は戸惑った。


本当に言葉にしてしまっていいのだろうか。


言葉にしてしまったら、一生取り消せないことになる。


俺は少し迷ってから、意を決してフゥと息を吐いた。


尚輝 「ずっと親友…だよな?」


聖愛 「……うん」


聖愛は俺の気持ちを察したように、少し複雑そうに微笑んだ。


これで…もう戻れない…。


俺はお前の親友として、この先お前のそばにいるんだ…。


でも不思議と後悔はない。


それは澪人に勝てないと知っているからなのか…。