【完】幼なじみは最強不良。〜special story〜

尚輝母 「何? ついていく気にでもなった?」


相変わらず目を合わせない母親。


もう慣れた…。


尚輝 「誰が行くか…」


尚輝母 「あっそ。用件が済んだなら出ていって。新しいプロジェクトで忙しいの」


俺が舌打ち混じりに言うと、母親は手を追いやるように振った。


俺は母親を睨むと、クルリと背を向けて扉に向かう。


冗談じゃない…。


誰があいつらと離れて海外なんかに行くか。


しかも大嫌いな家のために…。


俺はバタンと勢いよく扉を閉めた。


あー…イライラする…。


もう慣れたけどあいつと関わるとろくなことがない。