【完】幼なじみは最強不良。〜special story〜

尚輝 「これ、聖愛から」


俺は深いため息をついて、親の前に資料を差し出した。


尚輝母 「ああ、これね」


母親はそれを受け取ると、すぐに中身を確認した。


尚輝母 「了解したわ。で、用件は以上?」


母親は俺には目もくれずまたパソコンに目を向けた。


尚輝 「親父は?」


尚輝母 「今はアメリカにいるけど?」


また海外か…。


小さい頃からほとんど海外にいて、滅多に顔を合わせない親父。


でも一時親父について、アメリカで暮らしたことがある。


『お前も跡取りとして学んどけ』と…。


だから俺は英語が話せるってわけ。