【完】幼なじみは最強不良。〜special story〜

-尚輝 SIDE-


尚輝 「ハァ…」


自分の部屋の扉を閉めて、俺はため息をつく。


聖愛には強がったものの、正直親の顔すら見たくない。


まぁ、あの格好の聖愛を見せるよりマシか…。


今の聖愛を見たら、誰がどう見たって誤解させる。


俺は重い足を引きずりながら、親のいる社長室に向かった。





尚輝母 「あら、珍しい」


社長室に入ると、忙しそうにしていた母親が目を見開いて驚いた。


さすがにこの親でも手を止めたか…。


どんな時でも俺より仕事優先の女が…。


まあ、俺が自分から会いに来るなんて、小学校低学年頃以来だからな…。