【完】幼なじみは最強不良。〜special story〜

尚輝 「冷たっ!!」


聖愛 「だって…。てか、何でいるの?」


感覚の無かった手に、少しずつ尚輝の熱が伝わる。


尚輝 「愛さんから聖愛が来るって聞いて迎えに来たんだ。雨も降ってきたしな…」


尚輝がため息をつくと、石井が傘を尚輝に手渡した。


尚輝 「悪ぃ、こいつ支えるからさして?」


石井 「かしこまりました」


石井は微笑むと、傘を開いた。


尚輝 「行くぞ 立てる?」


聖愛 「うん…」


あたしは尚輝に肩を支えられ、車に乗り込んだ。


尚輝 「うわ…びしょびしょだな…」


シートに座ると、尚輝はあたしを見て顔をしかめた。