【完】幼なじみは最強不良。〜special story〜

聖愛 「どうしよう…」


しばらく待って見たものの、降りだした雨は一向にやむ気配がない。


急がないと尚輝の親にも迷惑をかけてしまう。


それに…。


聖愛 「寒っ…」


雨に濡れたせいで体が冷える。


あたしはその場にうずくまった。


その時…。


? 「聖愛!!」


誰かに名前を呼ばれ、あたしは顔をあげた。


聖愛 「なお…き…?」


尚輝 「大丈夫か?」


尚輝は石井の車から降り、慌ててあたしに駆け寄ってきた。


聖愛 「うん…」


尚輝 「結構濡れたな…」


尚輝は自分の上着をあたしにかけると、あたしの手を握った。