【完】幼なじみは最強不良。〜special story〜

俺は聖愛の細い体をギュッと抱き締めた。


聖愛 「麻耶…」


麻耶 「悪ぃ…もう少しだけ…」


この温もりが…俺のものだったなら…。


あいつらは俺を必要としてくれる。


でも俺には聡や樹のような家族はいない。


澪人のように一人でも生きていける強さもなければ、尚輝や翔のような特別な存在もいない。


俺には…っ。


麻耶 「俺にはお前しかいねぇんだよ…」


聖愛 「麻耶…」


俺が抱き締める力を強めた時、裏庭にチャラい5人の男子のグループがやって来た。


あいつら…確か聖愛を狙ってる…。


男1 「あれ? 京本といるの、桜木麻耶じゃね?」