【完】幼なじみは最強不良。〜special story〜

麻耶 「…わかった?」


聖愛 「うん…」


聖愛は複雑そうに俺を見つめる。


俺は聖愛から体を離すと、そっと抱き起こした。


麻耶 「引いた?」


俺は悲しそうな顔をしたらしい。


俺が聞くと、聖愛は首を横に振ってギュッと抱きついてきた。


聖愛 「嫌いになんてならないよ…」


どうしてこいつは…。


いつも欲しい言葉をくれるんだろうか…。


あの時も…俺に生きる意味を教えてくれたのはお前だった…―。




数年前…―。


成長につれて男らしくなる俺に、両親は到頭愛想を尽かした。


日に日に増す暴力…。