【完】幼なじみは最強不良。〜special story〜

-麻耶 SIDE-


昼休み、俺が抜け出して大木に来ていると、予想通りやってきた聖愛。


ここは俺と聖愛しか知らない場所。


聖愛と二人になりたければここに来ればいい。


そうすれば聖愛が心配して来てくれる。


聖愛 「…麻耶?」


俺が押し倒すと、聖愛は心配そうな瞳を揺らして俺を見つめた。


勿論本当に襲うつもりなんてない。


ただ驚かそうとしただけだ。


麻耶 「俺の初めては祐希の彼女だよ」


俺が耳元で囁くと、聖愛は目を見開いた。


麻耶 「別に意味なんてない。ただの兄貴たちへの当て付けだ」