【完】幼なじみは最強不良。〜special story〜

大木に追い詰められ、吸い込まれそうな黒い瞳に捉えられる。


聖愛 「思って…ない…」


そんな眼差しに耐えられず、あたしは俯いた。


麻耶 「嘘つけ…」


麻耶はそんな態度が気にくわなかったのか、冷たい瞳をあたしに向けた。


そしてドサッとあたしを地面に押し倒した。


聖愛 「…ま…や?」


びっくりして目を見開くと、麻耶はクスッと笑った。


麻耶 「冗談。いいよ、聖愛なら許す」


聖愛 「…ごめん」


あたしが謝ると、麻耶はあたしの頭をクシャクシャ撫でた。


麻耶 「次に思ったら本気で襲うよ」


本気とも冗談とも取れる台詞。