樹 「それだけ」


俺はポンと聖愛の頭に手を置くと、5人の後を追いかけた。


お前が記憶を失った時、誰も澪人の代わりになろうとしなかった。


澪人に敵う自信がないからだ。


でも俺はお前を守ると決めた。


たとえいつかお前が澪人の元へ戻ると知っていても…。


お前のそばにいたかった。


だから俺は諦めない。


ずっと聖愛を好きでいる。


ありがとう、聖愛…。


一瞬でもお前の一番になれて、俺は幸せだったよ…。





-樹 SIDE END-