【完】幼なじみは最強不良。〜special story〜

俯く俺に、聡がいつものようにニカッと笑って言った。


それに続いて全員がニカッと微笑む。


その言葉に堪えていた涙が頬を伝った。


樹 「……っ…」


麻耶 「泣くなよ…。男のくせに」


樹 「しゃーねーだろ…」


聖愛 「樹…」


聖愛が俺の涙を拭う。


この手が…俺のものだったなら…。


尚輝 「そうそう、樹、もう家のことは心配すんな」


樹 「え?」


尚輝 「俺が全部払っといた。今後の生活費も何とかする」


樹 「はっ!? そんな!!」


いくら仲間でも、そこまでしてもらうのは気が引ける。


尚輝 「大丈夫。将来しっかり返してもらうから」