【完】幼なじみは最強不良。〜special story〜

俺を見て、5人は安堵の表情を浮かべた。


樹 「悪かった…」


そう言って俺は聖愛から体を離した。


内心離したくなかったけど、俺にそんな権利はない。


樹 「俺…親父が借金作って逃げてさ…。どうしていいかわかんなくて…」


改めてこいつらに説明すると、堪えていた涙が溢れそうになる。


ダメだ…泣いちゃいけない…っ。


すると澪人が全てを察したかのように言った。


澪人 「…全部…わかってるから。何も言うな…」


樹 「ごめん…本当にごめん…」


もう、お前らには感謝しきれねぇよ…。


聡 「気にすんなって。仲間だろ?」