【完】幼なじみは最強不良。〜special story〜

身を乗り出す聡を澪人が落ち着かせると、尚輝が口を開いた。


尚輝 「どうやら樹ん家、家計が火の車らしいな…」


麻耶 「そこまでひどいのか?」


尚輝 「あぁ…親父も家に帰ってねぇみたいだしな…」


聖愛 「樹の顔の傷も、それに関係してる…」


ここまで説明すると、全員状況を理解したらしい。


こういうとこは詳しい説明の手間が省けて楽…。


翔 「あいつ…」


聡 「抱え込むなって言ったのに…」


聡が悔しそうに呟いた。


澪人 「無理もねぇよ…」


麻耶 「あいつにもプライドくらいあるだろ…」


澪人と麻耶がため息をつく。