【完】幼なじみは最強不良。〜special story〜

あたしが扉を開くと、そこには凍えた沙羅たちより少し小さいくらいの女の子と、年中くらいの男の子が立っていた。


この子たちって…。


聖愛 「茜ちゃんと雄大くん!?」


茜 「聖愛お姉ちゃん…」


雄大 「ねーね…」


聖愛 「どうしたの!?」


今にも泣き出しそうな二人。


あたしは咄嗟に震えた体を抱き締めた。


あ、ちなみにこの二人は年の離れた樹の兄弟。


樹の家に遊びに行った時とかに面倒を見たことがある。


樹ん家は決して裕福ではない家庭。


それなのに幼い子どもがいて、樹の生活は決して楽ではない。


聖愛 「取り合えず、中に入ろ?」