【完】幼なじみは最強不良。〜special story〜

樹 「別に…。ただ、昨日その辺の下らないケンカに巻き込まれただけだ」


明らかに嘘だとわかる言い訳だが、あえて誰も深く聞かなかった。


樹が話したくないならそれでいい。


ただ…。


聡 「…何かあったら言えよ?」


樹 「…あぁ。わかってる」


一人で抱え込むことだけは許せない。


それだけは守ってほしかった。


澪人 「聖愛…?」


みんなが納得する中、あたしは一人樹を見つめていた。


澪人が心配そうにあたしを見つめる。


聖愛 「何でもない…」


樹のあの表情、何か引っかかる…。


気のせいだといいんだけど…。