【完】幼なじみは最強不良。〜special story〜

-澪人 SIDE-


澪人 「ハァ…」


部屋の扉を閉めて、扉にもたれてため息をつく。


澪人 「ヤバイな…」


聖愛を家に入れてからは、自分との戦いだった。


十数年間思い続けてきた女。


それが自分のものとなり、今は家に二人きりなのだ。


内心平常心を保つので必死なのである。


そこで自分のポッケに入っている財布が目に止まる。


澪人 「あいつらめ…」


尚輝が渡しに来た俺の財布。


忘れ物なんてほとんどしない俺。


どう考えても、わざとあいつらが隠し持っていたとしか思えない。


その証拠に…。