【完】幼なじみは最強不良。〜special story〜

恭さんがいたせいか、聡はかなり不機嫌。


聡はカダンと立ち上がると、「着替えてくる」と部屋を出ていった。


あ…聡っ…。


恭さんとリビングに二人きりになったあたし。


少し落ち着いたけど、まださっきの恐怖は消えていない。


その途端、さっきの光景がフラッシュバックしてきた。


聖愛 「…っ…やっ!!」


あたしは頭を抱え込んで、ギュッと目を閉じた。


その瞬間、体がフワリと何かに包み込まれた。


恭 「聖愛、大丈夫だから落ち着け」


体が震え、頭も回らず恭さんの声すら耳に入らない。


聖愛 「…やだ…聡っ」