【完】幼なじみは最強不良。〜special story〜

あたしは仕方なく聡の首に腕を回した。


聡 「余裕かましてんなよ? 一応女なんだから…」


聖愛 「…はーい」


聡の匂いが鼻を掠め、聡から感じる熱に妙な安心感を覚える。


聖愛 「ありがと、聡…」


聡 「気にすんなよ」


聡はいつも通り笑うと、少し切なそうに呟いた。


聡 「お前を守るのは俺だろ?」


まっすぐ真剣な聡の言葉。


あたしはコクリと頷いて、聡の厚い胸板に顔を埋めた。


聡…ありがと…。


聡はいつも、影であたしを守ってくれる。


ケンカの腕は6人の中でも最強。


でもちょっぴり不器用で、デリカシーがない…。