【完】幼なじみは最強不良。〜special story〜

聖愛 「聡…っ」


聡 「怖かったな…」


聡にしがみついての胸に顔を埋めても、震えが止まらない。


聡は優しく頭を撫でて抱き締めてくれる。


あたしはしばらく聡の胸で泣いていた。



聖愛 「グスッ…」


聡 「落ち着いたか?」


あたしが頷くと、聡はまたあたしの頭を撫でた。


聡 「帰るか…」


聖愛 「うん…ねぇ、聡…?」


聡 「ん?」


聖愛 「あの……ホック…つけてくんない?」


さすがにこのままは帰れないし…。


手が震えて自分でもつけられない。


あたしが言うと、聡は顔をカァッと赤くした。