【完】幼なじみは最強不良。〜special story〜

聖愛 「そんな簡単に忘れないよ」


あたしが言うと、彼女はクスッと笑った。


夏帆 「あたし、京本さんってもっと冷たい人だと思ってました」


そう言うと、彼女は窓の縁に手を置いて下を見下ろした。


夏帆 「行かないんですか?」


どこか心配そうな彼女。


聖愛 「あたしが行かなくてもあれくらい平気だよ。まあ、呼ばれたりヤバいと思ったら行くけど…」


夏帆 「そうですか…。あたし、京本さんが羨ましいです」


聖愛 「あたしが?」


夏帆 「はい。強くて優しくて頭もよくて…。おまけにあんな幼なじみがいるし」