聖愛 「大丈夫…?」


あたしが尚輝を抱き締めると、澪人がロープをほどいた。


同時に尚輝があたしに体を預ける。


翔も麻耶がロープをほどくと、樹に倒れかかった。


尚輝 「…どうやって来たんだよ。俺、GPS切ったのに…」


聖愛 「…尚輝もまだ甘いね」


尚輝 「え?」


樹 「聖愛、尚輝のブロック突破したんだよ」


尚輝 「っ!?」


翔 「はぁ!? …っ」


麻耶 「叫ぶなって…」


尚輝よりも驚いた翔は、痛みで顔を歪める。


それは尚輝のすごさを知ってるから…。


尚輝 「…どうやって?」


聖愛 「ん? 尚輝、昔教えてくれたじゃん?」