そんな意味を込めて和穂を見上げる。 和穂はいつもの悪魔しからぬ優しい笑みで、あたしの頭を撫でた。 「…大丈夫だ。俺は何があってもお前の側にいてやる。 例え死んでもだ。 だからお前は俺の腕の中で寝てろ」 俺がいてやる。 あたしの言いたいことが分かったような口ぶりで言う、悪魔。 その余裕そうな顔が腹立つ。 あんたがそんなに言うなら、あたし遠慮なく頼るよ? あんたが干からびちゃうくらいこき使ってやるよ。 しかも死んだらあたしの側にいれないじゃんか。 バカ悪魔。