家に帰ると疲れすぎてすぐに寝てしまった。 「唯花、起きろ」 「やだ…」 布団を抱き締めながら呟く。 「唯花ちゃん」 この声…? 「椋太郎…」 「おはよ」 椋太郎をずっと見つめる。 ………… 「椋太郎!?」 あたしは驚いて壁に背中をぶつけた。 「落ち着け落ち着け」 あたしの肩をぽんぽんと叩く。 「なんでこんな朝早くから…」 「いや、もう10時ですから」 え?10時!?