「…で、ここはこの公式を使って……ってオーイ西宮ぁー!」 「………」 「に! し! み! や!」 「…ふぁい!」 一気に現実の世界に引き戻された。 名前を呼ばれて勢いよく顔を上げ返事をすると、周りからクスクスと笑い声が聞こえた。 そして、呆れ顔の先生。 「ったく、なんのために暑い中ここに来てるんだお前は。しっかりしろ!」 「…ぅ…す、すみません…」 …は、恥ずかしい………