「…っもう! ほーら行きなさい! 本当に遅れるわよ? …ハイ、行ってらっしゃーい、頑張ってねー!」 「っあ!」 なかなか行こうとしない私に痺れを切らしたお母さんが…ついに動いた。 ソファにへばりついていた私を無理矢理立たせ、強引に背中を押し玄関へ。 そして、にっこり笑顔で私にエールを送ると、ぴしゃりとドアを閉めてしまった。 ……私はそのまま行かざるを得なくなってしまった。