大翔くんは隣で百面相していて、私はただただ首を傾げるばかり。



「ひ、大翔くん、どうし…」


「アイス食べに行こう!」


「……へ?」





………アイス……?


「もうマジあっつい! どっかのコンビニ寄って行こうぜ」



大翔くんは手をパタパタして扇いでいる。





…大翔くんがなにか隠したように思ったけれど、特に気にしないことにした。



「…うんっ! あ、じゃあ私がおごるね! 試合お疲れさま! ってことで!」


「いやいや、いいから! 俺がおごる!」


「えーっ!」








夏の太陽の下、2人は並んで笑っていた。