相手バッターが打った球は空高く上がり… 「……ファウル!」 ……ほ………っ。 …い、今の……っ、心臓に悪い……っ。 悔しそうに顔を歪める相手バッターと、真っ直ぐにキャッチャーからの合図を読み取る大翔くん。 …つ、次こそは……っ!! 大翔くんなら、絶対に………っ!!! …そして大翔くんは、再び球を構えた。 ものすごく真剣な表情で、キャッチャーのグローブを見る。