「ったく、ここにいたのかよ…あ、西宮さん!」 「春木くん、おはよう」 「おはよう!」 キャプテンになった春木くんは、ますますしっかりした印象になった。 「もう試合始まるぞ? 監督も部員もみんな待ってんだけど」 「うっそ! ごめん!」 「しっかりしろよー。うちのエースピッチャーがこんなんでどーするよ。ほら、早く行くぞ」 春木くんは、「じゃあ」と私に言うと、背を向けて走り出した。