「っ、だ、だって大翔くん、サツキちゃんと付き合ってるんでしょっ?」 「…っ!?」 ………つい、勢い余って言ってしまった。 私の口から滑り出てしまった。 言ってから、抑えていた想いが溢れ出しそうになる。 このことに関しては、私の気持ちは一切関係なしにするって決めたのに。 ついやらかしてしまった私はとてつもなく気まずくなり、思わず下唇を噛んで俯いた。