渡されたのは、今月号の『保健委員会便り』用の紙。 委員が順番に書いていくのだけれど、今月は私の番だったみたい。 私はシャーペンを握ると、渡された紙に下書きをしていった。 ー…「…ふぅ…終わったぁ」 ペン書きまで終え、大きく伸びをする。 ふと、視界に入った時計は、“6時25分”を指している。 …もうそんなに経ってたんだ…。 視線を窓の外に移すと、西の空が空色と柔らかいオレンジ色が綺麗に混ざり合っている。