「まあっ、こんなにたくさん…! すみません!」 「いえいえ! 本当に、つまらないもので…」 お母さんは袋を覗き込んで声をあげた。 「あの、この子、大翔っていいます。よければ、仲良くしてください」 女の人は隠れた、その大翔くんを引っ張って、私と向かい合わせた。 「結子っていいます。こちらこそ、仲良くしていただけたら嬉しいです」 お母さんは私の頭を押して、お辞儀をさせた。