「……あのさ」 「…ん?」 急に立ち止まったから、私は振り返って、2歩分後ろの大翔くんを見た。 「……好き、なんだけど」 「………………………えっ、」 大翔くんの真っ直ぐな瞳が、私を映した。 そこに映る私は、ずいぶんマヌケな顔をしている。 「……中学の時から、ずっと」 「………」 「…結子のこと、好き」 「…っ、」