…とっ、とりあえず、1回落ち着こう。 私は何回かゆっくりと呼吸をすると、口を開く。 「…こ、高校、って、どこの…?」 「南大付属。その高校の野球部の監督が、県大会来てたらしくて。この前、スポーツ推薦もらってさ。『練習参加しませんか?』って誘ってもらって、今日初めて行ってきた」 そう話す大翔くんの横顔は、なんだか嬉しそう。 幼い頃、家の目の前の公園で雪合戦をしていた時に、自分の夢を話した大翔くんの横顔が蘇る。