「芽衣は、美樹彦くんが好きなんだよね?だったら、後悔しないようにね」
『うんっ!そのつもり!』
そのために、話をきいたのだから。
龍太には、私は寧ろ感謝しているくらい。
私のことを思って悩んで、手放しただけだったんでしょ?
こんな優しい気持ちを教えてくれたのは龍太。
後悔しないように生きることをおしえてくれたのも龍太。
だったら私は幸せだったよ。
本当に、ありがとう。
ききたいことはきけた。
もう心にモヤモヤするものはない。
だから私は、もうすぐある合唱コンクールが終わったら、
みっくんに想いを伝えるよ。

