そしてまた一人、一人……倒れていく。 最後まで残っていた大人は訳がわからずただ震えているだけだった。 すると暗かった夜に月の光が射し込んだ。 その光に照らされて現れた姿は、 フードを深く被り、紅い目をした少女。 その少女は最後の大人を睨み付けていた。 「お前は…………」 少女は大人が喋る前に蹴りをいれた。 ───ドサッ 大人は倒れた。