そのあと、私たちは会場をあとにして、近くの小さな公園に行った。


って言っても、もう暗いからかそれともただ人気がないのか、私たち以外人が全くいないんだけど。


「スゲーな。俺ブランコって初めて」


凪君が、ブランコの方へたたっと駆け寄って言った。

「凪、走ったら危ないよ」

その後を冷静なツッコミをしながらついていく陸君。

「…(興)」


理人に至っては、やっぱり見るのは初めてなのか大きな瞳をキラキラ輝かせながら、指でツンツン突っついていた。


そんなみんなの姿を、少し離れたところのベンチに腰をおろし、見つめる私と俊君と海斗。