(…何これ?)

私はその手紙を引き出しにしまった。
これで2枚目だ…。

前のは翔子に関わるなって言う警告の手紙だった。
今回はその警告を無視したと言う手紙。

「ブラックって誰よ…」

私がそう言うとドアの隙間から声が聞こえた。

「何?ラブレター?」

「ちょっ!!日向!!」

そう言って私はドアを閉めた。
ついでに鍵も。

「ちょっとお姉ちゃん!!開けてよ~」

「絶対に嫌だ!!」

「そんな事言っても良いのかなぁ~?」

「えっ?」

「私はお姉ちゃんの秘密知ってるよ?」

「えっ!?何を知ってるの!!」

「教えて欲しい??」

「そりゃあ…ねっ…」

「じゃあこの写真をどうぞ!!」

そう言ってドアの隙間から出した写真は…。

「え~~~~~!?何でこんな写真が…」

その写真は、空港での写真だった。
私が亮磨に抱きついている写真だった。

「たまたまその日はお姉ちゃんを迎えに行こうと思って、空港に行ったら…」

「さ、最悪…」

「あの人は誰かなぁ~??」

「あれは…」

そして私はすべてを日向に言った。