そしてあれから3日後の昼休みの屋上。
事件は起こった…。

「あ~れ~?ま~えだく~んじゃないの~??」

そう言ったのはいじめっ子だった奴だった。

「お前か…」

前田はキレイに受け流した。

「何だよ!?その態度は!?」

「別に…」

「お前…。ちょっといい加減にしろよ!!」

そして前田を殴った。

「ぃって…」

「もっとこれから酷くしてやる…」

その後だ…。

前田は放課後まで教室に帰ってこなかった。

「どこ行ったんだ…?」

そして俺は屋上に向かった。

何だか屋上に行かなきゃ行けない気がして…。

するとそこに居たのは虫の息の前田が居た。

「あっ!!」

すると前田は俺に気付いた。
だが笑顔で頷いた。
まるで俺に帰ってくれと言うように…。

そして前田は殴られ続けていた。

だが俺は無視する事が出来なかった。

そして俺はついに…。

「お、おい!!」

「あ!?何だよお前!?」

「お、俺は…」

すると俺は一瞬いじめられていた事を思い出した。
そしてうつむいて固まってしまった。

「用がねぇなら帰れ!!」

俺は負けそうになった。
だがその時の前田の表情が頭から離れなくなって…。

「帰らねぇよ…」

「はっ!?」

『俺はそいつの友達だぁー!!』

そう言って目の前の奴に向かって俺は殴りかかった。

まっ。
これが俺達の始まりだ…。