そして5年の最後の月になった。

前田はあれからもいじめられていた。
大川は転校した。

そしてある日の事だ。

この日が今に繋がった。

前田は屋上に居た。
そして空を見てた。

「このまま落ちたら楽か…?」

そして落ちようとした瞬間。

「何してるの!?」

そう言って叫んだのは…。

「篠山!?」

篠山雛だった。

「まさか死ぬ気!?」

「…」

「バカな事考えないの!」

「お前は何してるんだよ?」

「えっ…?いやぁ…」

「どうせ門山だろう?」

「…」

「図星か…」

「それより!!変な事は考えるな!!」

「わかったよ…」

そう前田が言うと篠山は語りだした。

「またいじめの事でしょ?でも大丈夫だよ!!だって友達の田口若栄もいじめてるらしいけど、その子は転校したんだって。確か片桐麻奈だったはず…。しかも次に転入してくる子もそう言う噂だし…」

「ちょっと待った!!」

前田は篠山の話を止めた。

「何…?」

「転入生って…?」

「あ~…。6年になったら新しく転入生が来る噂だって」

「名前は?」

「確か…」

そして出会ったんだ。

『高島せな』

俺達は…。