私は倉庫に着いた。
倉庫の鍵は南京錠だった。

私は鍵を入れてみた…。
すると鍵は開いた。

私はドアを開けて中に入った。
そこにはイスに巻きつけられている亮磨が居た。

「亮磨!!」

私はそう叫んで亮磨の所に走った。

「な…、菜月…?」

「心配かけないでよね!!」

私は泣きながら言った。
そして縄をほどいた。

亮磨はゆっくり立ち上がった。
そして泣いている私を抱きしめた。

「亮磨…?」

「ありがとうな。菜月」

「…バァカ」

そして倉庫から私達は出て行った。

すると亮磨は悲しい表情で話し始めた。

「なぁ…。菜月」

「ん?何?」

私はきょとんとしていた。

「俺…」

亮磨は真剣な表情でこう言った。

『俺この旅行が終わったらアメリカに行くんだ』

この時…。
私達の歯車は…。
完全に壊れたんだ…。

いや。
壊されたんだ。