「何言ってるの…?」

私は苦笑いで言った。

「他にもある」

「えっ?」

飛鳥は1歩近づいて来た。

「相川の事高島って言う事」

どんどん近づいて来た。

「神埼の事も前田って言う」

最終的には
私を壁の所まで追い込んで来た。

「教えて!本当の事を!」

私は腰を抜かしてしまった。

「言えないよ…」

うつむいて言う私に
飛鳥は無理やり私を立たして

「意味分かんない!」

飛鳥の声が響いて気付いたのか
男子も未来達も入ってきた。

「どうした!?」

雅木が心配そうに言った。

「言え、早く言え!!」

飛鳥は見た事のない顔をしていた。

「飛鳥…?」

未来は飛鳥の握り拳に気がついた。

「ダメ!やめて飛鳥!」

飛鳥を止めた未来は

「邪魔なんだよ!」
と言われ飛ばされてしまった。

「キャ!」

飛ばされた未来を西山がキャッチした。

「大丈夫か!?」

その姿を見て
今度は『麻子』が怒りだした。

「何春樹に抱きついてんだよ!」

「麻子!これは誤解だ!」

「問答無用!」

こんな波乱が起こっている隅で
前田が皮肉に笑っていた…。