隣の席の恋羽が、そっとあたしの耳元でそう言った。


「うん……」


あたしは小さくうなづく。


あたしたちは信じて待ってなきゃダメだよね。


他の誰かが無謀だとか、無理だとか言って笑ったとしても、あたしたちだけは……。


そう思った時、外からうるさいバイクの音が聞こえてきた、


ハッとして立ち上がり、窓から身を乗り出すあたしと恋羽。


他の生徒たちも、何事かと興味津々になっている。


「ねぇ、あれって……」