~大志side~

俺になにかを言いかけた千沙が、真っ赤になって教室へと走って行く。


一体、なんだったんだ?


そう思い、首をかしげる。


でもまぁ、あれだけ元気があるなら大丈夫だろう。


福元がずっと一緒にいてくれているのが、支えになってるのかもしれない。


「さて、俺も教室行くか」


といっても、行くの空き教室だけどな。


授業は出なくても、テストで点数を出せば問題ない。


少し眠ろうと思い、俺はあくびをかみ殺したのだった。