大志に……会いたい。


「千沙……?」


隣で寝ていた恋羽が、ふと目を覚ました。


「恋羽……ごめんね、起こしちゃった」


気づかれないように、そっと涙をふく。


「千沙、眠れないの?」


「うん……」


「大志君のこと?」


そう聞かれ、あたしは小さく頷いた。