~千沙side~

キョウに冷たくあしらわれたあたしは、恋羽と2人でとぼとぼと帰路を歩いていた。


「やっぱり、無理なのかな……」


恋羽が、呟く。


「うん……。行けたとしても、またあたしの前では本当の事を言わない可能性も、あるしね」


あたしはそう答え、軽く笑った。


だけど、諦めたワケではなかった。


ここ最近の大志たちの行動を見ていると、赤旗というグループに注目していることは理解できていたから。