~千沙side~

あたしと桃花ちゃんが仲良くなってから数日後、また集会が行われることになったらしい。


今度の情報はアツシたちが空き教室で話しているところを、偶然聞いて知った。


その場で教室へ乗り込んで行って「あたしも参加したい!」と、言ったのだが、大志のことがあって以来、誰も首を縦にふってくれなくなっていた。


空き教室へ入るのもなんだか気が引けるようになり、あたしは恋羽と2人で教室にいることが多くなった。


「大志君、まだ退院できないの?」


「うん……。聞いた話だけれど、思ったよりも傷が深いみたいで、なかなかよくならないみたい」


あたしはそう答え、机に視線を落とす。