~大志side~

千沙たちが帰ったのを確認してから、俺はメンバーたちに赤旗の勢力が増していることを話した。


本題に入った途端、連中は真剣な顔つきになり、内に秘めていた敵意が会場中を渦巻き始めた。


赤旗の好きにはさせない。


その思いは、みんな同じだ。


メンバーに赤旗の動きに注意するように伝えた後、俺は千沙を送り届けた1年生をステージへあげた。


突然名前を呼ばれた1年生は一瞬ビクッと体を硬直させ、そして青ざめた表情でステージまで上がってきた。