「…あ、ちなみに、ここにいらっしゃる三割ぐらいの方は、あたしと面識ありますよ?」
言うなら、今しかない。
あたしの発言で、あたりはいっそうザワザワとした。
「例えば…キミ。」
あたしは、最前列の頬にうっすらと殴られた後がある人を指差した。
この傷は、ピエロがつけたもの。
それにあたし、傷つけた人の顔は忘れないの。
いや、忘れられない、の方が正しいか。
「お、おれ!?」
指を刺された男が、驚く。
それから、下っ端サンの中に入っていき、次々と指さしていった。
「キミ…それと、キミ。
あ、そこの前のキミも。
それから、キミでしょ、あと、そこのキミ。」
こうしてみると、結構喧嘩売ったんだな、あたし。


